クロス屋さんはクロスを貼る前にパテという粘土のような物でボードのつなぎ目やビス頭などを埋め平らにならします。
このパテ打ちはクロス屋さんにとってクロスを貼るより大切なぐらい後々の仕上がりに影響するので一番重要な作業だと言えます。
パテが汚いといくらクロスを綺麗に貼っても仕上がりが悪くなってしまいますしクロス屋さんにとって一番補修が大変なのもパテの補修なのです。
今回紹介する内容はこんな感じです
- クロス屋さんのパテ(下パテと上パテ)について
- 下パテの種類
- 上パテの種類
- パテ道具の使い方
それでは紹介していきましょう!
クロス屋さんにおすすめのパテ道具はこちら 勇助っ人今日はなんとマキタから充電式ドライウォールサンダーという商品が出たから紹介するね ドライウォールって聞いたことないけどマキタ充電式ドライウォールサンダーってどんな商品なの?職人見習い君 勇助っ ... 勇助っ人今日は撹拌機について紹介していくよ! 撹拌機ってどんな道具なの?職人見習い君 勇助っ人撹拌機はクロス屋さんに限らず様々な業種の職人さんが何かを混ぜる時に使う道具だよ! なるほどー!そしたらクロ ... 勇助っ人職人見習い君はインパクトって知ってる? 大工さんとかが使うネジを締めたり抜いたりする道具でしょ?職人見習い君 勇助っ人その通りだよ!インパクトにもいろいろな種類があるんだけどクロス屋さんにおす ... 勇助っ人今日はクロス屋さんが使う掃除機について紹介していくよー クロス屋さんが使う掃除機ってことは普通の掃除機と違うの?職人見習い君 勇助っ人さすが!!鋭いねー 正確にはクロス屋さんが使う掃除機は集塵 ...
クロス屋さん必見!マキタ充電式ドライウォール電動サンダーとは?
クロス屋さんのおすすめ攪拌機!ついにコードレス攪拌機登場?
電動インパクトドライバーはマキタがおすすめ!クロス職人が徹底解説
クロス屋さんの掃除機を紹介!マキタのコードレス集塵機は便利?
クロス屋さんのパテとは?
パテとはそもそもどんな物かというと↑こんなやつです!
最初は粉状になっていてここに水を適量加えると粘り気がでて粘土のようになります。
この粘土のようになったパテを専用のパテベラという道具でボードの目地やビス頭に入れて平らになるようにならしていきます。
時期や下地状況にもよるのですが大体3時間ぐらいでパテが乾き完全に固まり、固まったパテは石膏ボードと同じ役割があります。
クロス屋さんは下地状況にもよりますが大体2回~3回程度乾いたパテの上にパテを重ねて打って平らにならします。
パテは撹拌機で作ります。
パテは主に下記のようなものがあります。
- 下パテ【GL】
- 上パテ【仕上げパテ】
それではこれらについて詳しく紹介していきましょう!
撹拌機でのパテの練り方や詳しい種類についての記事を貼っておくので気になる方は是非読んでください!
下パテ【GL】
GLとは下塗りのパテの事で1回目に打ちます。
パテの目が比較的粗いのでボードの段差や目地にパテを盛る事が出来ます。
大体の方はGLパテでビス頭も打っていきます。ちなみに材料にもよりますがクロスの場合ビス頭は基本GL一発で大丈夫です。
材料がペラペラでものすごく薄い場合はビスパッチを使うと間違いないです。
上パテ【仕上げパテ】
仕上げパテとは上塗りのパテの事で2回目や3回目に打つパテの事です。
パテの目が細かいのでGLであらかた平した部分に今度は微調整でさらに平らにしていく役割があります。
仕上げなのでボードの色に合わせて黄色く色が付けられていて、クロスを貼った時にクロスがちゃんと接着するように工夫されています。
仕上げはGLの2,5倍ぐらいの幅でGLの上から打っていきます。
仕上げはGLより粘り気があり、さらに目も細かいため削るのが大変になるのでなるべく削る事のないように気をつけながらパテを打って行きます。
下地が悪かったり材料が薄かった場合にはなるべく仕上げパテで調整するようにします。
そうすることによって、無駄にパテを盛ってしまって後で光りの入り方とかでパテの部分が盛り上がって見える現象も無くすことができます。 職人見習い君壁紙ってどうやって貼ってるの? クロス職人が様々な道具を駆使して貼っているんだよ勇助っ人 職人見習い君具体的にはどんな道具を使うの? クロス職人が使う道具を【メインの道具】【貼る道具】【パ ...
クロス屋さんが使う全て道具について気になる方はこちら
クロス屋さんの独立に必須な道具一覧!DIY壁紙貼替えにもおすすめ
下パテ【GL】の種類
GLパテにも様々な種類があるのですが、ついでなので実際に私が使ってみたパテの感想を痩せの拾え度、打ちやすさ、削りやすさでを10点満点で紹介していきます。
結論から言うとこのような順位になります。
- プロジェクトU
- ビックワン
- ワイドスーパー
- Uトップ
あくまで私の独断と偏見によるものですが参考になればと思います。
それでは早速詳しく見ていきましょう!
第1位【プロジェクトU】
- 痩せの拾え度:9
- 打ちやすさ:9
- 削りやすさ:7
プロジェクトUは現在私が使っているパテです。
このパテの特徴は全然痩せない事です。下地が悪い現場でも大抵はGL一発仕上げ一発で済んでしまいます。
他のパテよりもケレンもしやすいです。
私の中ではダントツでトップのGLなのでクロス屋さんの方は是非使ってみてください。
第2位【ビックワン】
ビックワンは私が初めて使ったパテでとても親しみがあります。
それでは早速感想を紹介していきましょう。
- 痩せの拾え度:6
- 打ちやすさ:8
- 削りやすさ:5
初めて使った慣れ親しんだパテと言うこともあり、とても打ちやすいのですが今私が使っているパテに比べて痩せが拾いづらいです。
削りに関してはかそこそこ固くなってしまうので削りづらいですし、ケレンにも向いていないです。
第3位【ワイドスーパー】
- 痩せの拾え度:4
- 打ちやすさ:6
- 削りやすさ:7
ワイドスーパーは下パテと上パテ兼用のパテです!
痩せはそこまで拾えないのですが、仕上げでもこのパテを使うため2回打った頃にはそこそこ段差が拾えてしまっています。
しかし下地が悪かったり材料がペラペラだったりした場合は3回~4回ぐらいパテを打たなければならない事もあるのでそういう現場に入る事がある方にはおすすめできないかもです。
第4位【Uトップ】
- 痩せの拾え度:5
- 打ちやすさ:5
- 削りやすさ:9
Uトップは私にとってはザラザラすぎて使いずらいパテです。パテの目がかなり粗いのですが、粘り気がそんなにないので乾くとすぐにヘコんでしまうイメージがあります。ただ削りに関しては一番削りやすいです!値段も比較的安いのでパテを削るのが億劫な方やコストにこだわる方にはおすすめできるかと思います。
上パテ【仕上げパテ】の種類
仕上げパテの種類もGLパテ同様沢山の種類があります。
仕上げ編でもパテの痩せの拾え度、打ちやすさ、削りやすさでみていきましょう。
具体的な順位はこんな感じです!
- ハイセメナ
- プロジェクトR1
- レベロン
それでは早速紹介していきましょう!
第1位ハイセメナ
- 痩せの拾え度:8
- 打ちやすさ:7
- 削りやすさ:5
ハイセメナは現在私が使っているパテで、オールマイティーなパテだと思っています。
レベロンには劣りますがとても打ちやすいパテです。
痩せの拾え度はレベロンとスーパーワイドの中間ぐらいな感じでとても拾いやすいです。
仕上げパテなので削りはそこそこ硬いですが硬すぎず柔らかすぎない感じで剥離もしないです!
仕上げとしては個人的にかなりおすすめのパテとなります。
第2位プロジェクトR1
- 痩せの拾え度:6
- 打ちやすさ:8
- 削りやすさ:6
プロジェクトR1は前まで使っていたパテなのですが痩せもそこそこ拾えてかなり打ちやすいパテです。
かなり粘り気があるのでパテ板からパテが落ちにくいですしパテの伸びもかなり良いです。
打った後はツルツルした感じになり線が出来やすい為削らないで貼れるように打つのは難しいです。
固まった後の硬さはハイセメナと同じぐらいです。
第3位レベロン
- 痩せの拾え度:3
- 打ちやすさ:10
- 削りやすさ:2
レベロンは私が最初に使っていたパテです。
このパテは伸びがよく耳も良くしごけてかすれないのでパテのラインを綺麗に真っ直ぐ出す事ができてとても打ちやすいのです。
しかし痩せがダントツで拾えないです!汗
乾くとかなり硬くなるのでパテの剥離が起きにくい分削りがかなり大変です。
レベロンを使う時はGLだけで貼れるレベルまでGLをしっかりと打つか3発目に打つ事をおすすめします。
パテ道具の使い方
パテ道具とは具体的に言うとパテベラとパテ板とサンダーの3つになります。
ここではパテ道具の使い方について簡単に説明していきます。
パテ道具の一つであるパテベラはパテを打つ為の道具です。
手をピースの形にして持ちます人差し指と中指をのばしてパテベラを支え、小指と薬指と親指で握ります。
パテを打つ時は握る指にはあまり力を入れずに人差し指と中指の2本の指に力を入れて手首を固定するように打うと真っ直ぐパテが途中で切れる事なく打つ事ができます。
パテ道具:サンダー、パテ板
サンダーはパテを削る道具です。
紙ヤスリを付けて削ります。なるべく体重をかけて削り、削った後にちゃんと削れているか手で触って確認するのがコツです。
一番キツくて汚れる作業なのでなるべく削らなくてもいいようにパテを打つようにするといいでしょう。
パテ板はパテを乗せておく板の事です。
特にこだわらなくてもいい道具なのですが、強いて言うなら大きさです。
私は大きめのパテ板を使っていますが、小さめのパテ板でも全然大丈夫です。
使いやすいものを使いましょう。
クロス屋さんのパテまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した内容はこんな感じでした。
- クロス屋さんが使うパテは下パテと上パテの2種類あった
- 下パテのランキング
- 上パテのランキング
- パテ道具の使い方や打ちかた
パテはクロス屋さんにとってかなり重要な作業になるので、特にパテの種類は慎重に選ぶ事をおすすめします。
パテ打ちの本質はクレームを出さないようにいかに削らないパテを打てるか!です。
それだけなのですが、これが一番難しいです。
クレームを出さないようにするとパテを盛ってしまって削りが大変になってしまいますし、なるべく削らないようにするとパテが痩せてしまったりしてクレームが出てしまいます。
クレームが出るぐらいなら削った方がいいのですが、このさじ加減がとても難しいです。
パテ打ちは感覚的な要素が大きいのでなかなか言葉で説明するのが難しいです。いずれ動画で説明できる日がくればと思っています。
少しでも皆様の役に立てれば幸いです。
クロス職人として独立したい方はこちら